有坂汀を作ったもの(映画編)

ここでは私が今までに見た映画、ならびにドキュメンタリー作品の中から特に影響を受けたものを見繕って紹介させていただきたいと思います。平素はDVD紹介ブログとしてリニューアルした『有坂汀的日常 ~ただただ、思いの馳せるままに~』をご覧になっていただけると幸いに思います。


・猟奇的な彼女



この映画は大学時代に見た映画の中にも思い入れの深いものの一つです。ここで言うところの『猟奇的な』というのは「ぶっとんだ」とか「変わっている」というニュアンスだとお考えください。原作は韓国でネットの掲示板に載ったエピソードを基にされたということで、単行本も同じ時期に読みましたが結末が微妙に違います。



・バスケットボール・ダイアリーズ



ビートニク系の詩人であり、作家、さらにミュージシャンでもあるジム・キャロルの13歳から16歳までの日記『マンハッタン少年日記』を映画化したものです。



・憎しみ



移民や低所得者の住むパリ郊外の町・バンリュー地区で暴動が発生し、アブデュルという青年が重体に陥り、世間や警察に対して敵愾心を抱いている坊主頭でユダヤ系のヴィンス、黒人ボクサーで物静かなユベール、おしゃべりなアラブ系のサイードの3人の1日を追った映画で、主題歌であるBob Marleyの『Burnin and Lootin』と鬱屈した救いのない展開を重い後味を残します。



・いまを生きる



ロビン・ウィリアムズ演じるジョン・キーティング先生の型破りな授業と感化された生徒たちとの人間的な交流が素晴らしく描かれ、ハイライトのキーティング先生が最後に教室に入り、去ろうとする際に彼を慕う生徒がその意思を示すために机の上に立って見送るシーンは映画史に残る名シーンでありましょう。



ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記念エディション


リドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔で。僕がこの映画を知るきっかけとなったのは岡田斗司夫氏の『遺言』(筑摩書房)であり、アニメーション映画監督の前田真宏氏でした。



・夜と霧



映画監督・アラン・レネの衝撃作でございます。僕がはじめてこの映画を見たのは『アウシュヴィッツ展』

というイベントが地元であって、それを見に行って、別館でこの映画が上映されていたのを見たからです。人間の脂肪で作られた石鹸や髪の毛で編まれた絨毯、ガス室で「最終解決」をする際に使用されたツィクロンBの空き缶を見たあとでした…。



・ゴジラ(昭和29年度作品)



特撮映画のエポックメイキングとなった元祖怪獣映画です。恥を忍んで告白するのですが、僕はこの映画のストーリーを知っていたので、今まで見ていなかったのでございますが、やはり、自分が幼少期にこの『ゴジラ』シリーズに嵌っていたこともあり、いい年をした大人になった現在でも楽しく見ることが出来ました。



ボウリング・フォー・コロンバイン

 

 

「アポなし突撃取材」で有名な映画監督・マイケル・ムーアが、『銃規制』というテーマに挑むドキュメンタリー映画です。衝撃的だった1999年4月20日、コロラド州リトルトンのコロンバイン高校で起きた、少年二人による銃乱射事件を機に見えたアメリカ銃社会の現状をあぶりだしていく手法はとても面白かったです。マリリン・マンソンのコメントが一番印象に残っております。



・地獄の黙示録

 

 

この映画をはじめてみたのは大学時代のことで、それまで見よう見ようと思っておりましたが、その時期くらいで正解であったと今は思っております。ストーリーを単純に要約すると、軍を抜けだしてジャングル上で王国を築いた大佐暗殺の命を受けたウィラード大尉は戦争の惨状と狂気を目にし…。というものです。実際の制作現場もこの映画さながらの修羅場だったのだそうです。



・フルメタル・ジャケット

 

 

鬼才・スタンリー・キューブリックが描くベトナム戦争。僕はこれを初めて見たときはちょうど高校生のころで、新兵訓練所におけるハートマン軍曹の放送禁止用語まみれの台詞や、ベトナムに配置されての実戦。そしてラストの「ミッキーマウスの歌」は本当に心に焼き付いて離れません。戦争の恐ろしさを教えてくれます。 



A

 

 

1994年の松本サリン事件や1995年の地下鉄サリン事件などで日本中を震撼させたオウム真理教(現・アーレフやひかりの輪などに分裂)。を当時テレビディレクターだった森達也監督が自らカメラを回して撮影した貴重な記録です。高校時代にこのドキュメンタリーの存在を知り、大学生になってから初めて見たときは本当に衝撃を覚えました。所属する会社を追われるというリスクを背負ってまでこの映画を完成に導いた森達也氏には本当に敬意を表したいと思います。



・A2

 

 

映画の世界に衝撃を与えた『A』終了から2年半ののち、森達也が再び退去直前の足立区のオウム施設を訪れ、カメラをまわしたドキュメンタリーです。初めてこれを見たときは大学生でありました。ここでは教団排斥運動に沸く地域住民にも目を向け、信者と住民との間に不思議な関係性が生まれている事実も追求されており、『オウム問題』が抱える複雑さと多様性を感じさせました。 



・スワロウテイル    

 

 

岩井俊二監督の描く架空の都市イェンタウンを舞台に、娼婦だった母を殺された少女の目を通して人々の夢や野心を描いたドラマ。チャラの演じる娼婦のグリコと、ヒロインの伊藤歩演じるアゲハを中心として、描かれる世界に高校生だったころの自分はとても魅入られました。主題歌の「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」は歴史に残る名曲だと思っております。



・サルバドールの朝

 

 

不当な裁判で死刑を宣告されたあるアナーキスト青年の実話に基づく映画です。この映画を僕は都合3階ほど見た記憶がございます。物語の舞台はフランコ政権末期のスペイン。反体制活動のために銀行強盗を繰り返していたサルバドール・ブッチ・アンティックは、偶然の発砲から警官殺しの罪で逮捕されてしまう、というもので、彼の無罪を勝ち取るために八方手を尽くす弁護士のアラウ。最初は彼に反目していましたが後に彼の理解者となる看守のヘスス。そして彼を取り巻く家族たちがこの物語を盛り上げてくれます。



NY式ハッピー・セラピー

 

 

大学時代に何度も見た映画の一つで、アダム・サンドラーとジャック・ニコルソン共演によるコメディです。物語は 優柔不断で気弱なデイヴは些細な誤解から暴行容疑で逮捕され、「怒り抑制セラピー」を受けるよう命じられる。彼は仕方なく診療所を訪れるが、ジャック・ニコルソンが怪演担当の医師がとんでもないクセ者で…というものでこの文章を書いている今でも笑いを禁じえません。ハイライトはルドルフ・ジュリアーニNY市長(当時)が「彼に言いたい事を言わせてやってくれ」といってデイブが愛する人への思いのたけを言うシーンです。



・恋愛小説家

 

 

甘い恋愛小説で暮らしを立てているが、毒舌家で潔癖性。そんな中年男のメルビンが、カフェで働くシングル・マザーのキャロルに恋をした。想いは募る一方なのに、口を開けば暴言ばかり。果たして偏屈な恋愛小説家にハッピー・エンドは来るのだろうか。ジャック・ニコルソン演じる恋愛小説家のキャラクターとストーリーが好きで3回ほど今までに見ております。
 



・2001年宇宙の旅

 

 

スタンリー・キューブリック監督によるSF映画の金字塔デ、朴も何度か見ておりました。謎の石版“モノリス”と人類との接触を、科学的根拠に基づき圧倒的な独創性と緻密な特殊効果を用いて描くものです。ものでオープニングの骨がペンになった後で一瞬で宇宙船になる映像や、 『美しく青きドナウ』などの名シーンが多いです。